社会教育推進全国協議会
日本社会教育学会
日本公民館学会
全国社会教育職員養成研究連絡協議会
シャンティ国際ボランティア会
『月刊社会教育』編集委員会
開発教育協会
財団法人 ユネスコ・アジア文化センタ−
開催日時 2008年9月13日(土) 午後2時〜5時
開催場所 文部科学省ビル 6階1会議室
※この会議室は立田慶裕様(国立教育政策研究所)のご好意で、研究会としてお借りす
ることができました。当日は土曜日のため、立田様の招待状がないとビルの中に入ることが
できません。そこで、ご参加ご希望の方は以下の立田様のアドレスにeメ−ルをお送りし、
その返信としてあらかじめ招待状をもらって、ご参加ください。
ご面倒をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
Eメ−ル送付先 立田慶裕(国立教育政策研究所) yoshi@nier.go.jp
※なお、以下に開催趣旨についてもう少し詳しくご案内させていただきます。
第6回国際成人教育会議(CONFINTEAY)のための国内「草の根会議」
事務局 荒井容子(法政大学・社会教育推進全国協議会)
yarai@hosei.ac.jp
開催趣旨(詳細)
〔国際成人教育会議とは〕
2009年5月19日〜22日、ユネスコ主催の第6回国際成人教育会議(CONFINTEA Y)が、
ブラジルのべレンで開催されることになりました。ユネスコ主催のこの国際成人教育会議は1949年から
ほぼ12年に1回、継続して開催されてきた会議です。各国・世界の成人教育(「成人の学習と教育」)
発展のために関係者が実践・研究を交流し、決議・宣言をまとめ、各国・世界の成人教育
(「成人の学習と教育」)の推進を図っていく、大事な会議です。
〔今回第6回会議の趣旨〕
今回第6回のテ−マは
“Living and Learning for a Viable Future-The Power of Adult Learning”
(Viable〔成長できる・独立し存続できる・生存に適した〕未来のための生活と学習−成人の学習の力)
と設定されました※1。また、この会議を担当しているUIL(ユネスコ生涯学習研究所)からの情報
“Information Update”10 July 2008 によると、この会議の性格は以下のようになるだろうと、
説明されています※2。
「CONFINTEA Yは、ユネスコのカテゴリ−2※3の政府間会議であり、それは、
●「成人の学習と教育」についての政策上の討議と提案(アドボカシ-)のための舞台である。
●「成人の学習と教育」についての積極的関与と行動を創りだす。
●以下の三つの主要な目的の達成に努める。
○ 「成人の学習と教育」は、生涯学習の重要な構成要素であり、
ま た生涯学習を実行するための要因でもあり、特に識字教育はその基盤であるという認識を推進する。
○ 教育と開発に関わる現在の国際的指針(EFA、MDGs、UNLD、LIFE、そしてDESD※4)
の具体化にとって、「成人の学習と教育」は決定的な役割をもっていることを強調する。
○ 政治上の勢いと関与を取り戻し、単なる美辞麗句から実際の行動へと進むため、
実施のためのツ−ルを開発すること。
CONFINTEA Wを推進することは全体として、社会的、経済的、環境的、文化的次元を構成するもの
として総合的にとらえられる持続可能な発展にとって、「成人の学習と教育」がこれと関わり、またこれ
に貢献するということ取り組まれるテ−マは「成人の学習と教育」
のための政策・構造・財政、統合と参加、「成人の学習と教育」の質、識字及び他の諸能力
(コンピテンシィ)、貧困撲滅などになるでしょう。」
訳注
※1 Viableの意味・訳語についても議論できればと考えています。
※2 類似の内容はすでに2007年の準備会議でも言及されていました。
※3 国家間会議(カテゴリ−T)以外の政府間会議。ユネスコの会議には他に
カテゴリ−Vの非政府会議もある(ユネスコの会議カテゴリ-の一般分類規則より)。
※4 EFA Education for ALL 「万人のための教育」または「すべての人に教育を」
MDGs Millennium Development Goalsミレニアム開発目標
UNLD United Nations Literacy Decade 国連識字の10年 2003〜2010年
LIFE Literacy Initiative for Empowerment エンパワ-メントのための識字事業
DESD United Nations Decade of Education for Sustainable Development
国連持続可能な開発のための教育の10年
〔今回第6回会議の特徴−民間団体参加による企画準備過程の重視〕
ところで、今回の会議では以前にもまして、民間団体がこの会議の準備過程に参加することが
重視されています。例えば、この会議の討議内容を固めていく素材として、各国はそれぞれの国の
成人教育(社会教育)の現状と課題を分析したナショナル・レポ−トを提出することが求められて
いますが、このレポ−トをまとめるためのガイドラインの7項目目及び8項目には以下のように書
かれています。
「7. 成人の学習及び教育はそもそも多様に広がっているため、一貫し、かつ比較可能な質の
よいデータがしばしば不足しています。従って、全体状況についての査定には多様な情報源からの
情報やデータが必要となります。あなたのナショナル・レポートを準備するとき、どうかあなたの
国の多様な情報源を考慮してください。また、政府の(教育、労働、健康、農業、ジェンダー、
文化、スポーツとレジャー、社会福祉、財政と経済、外交に関わる省庁を含む)、また非政府の、
公的・私的な行為者と、労働組合と、社会的パートナーと、二国間及び多国間の開発機関とが協力
し合う取り組みを、つくってください。
8. この取り組みを利用して、すべての関係者(成人教育を提供しているさまざまな省庁、
企業や労働組合、非政府組織や市民社会組織、民間の提供者、国連関係機関、二国間及び
多国間開発機関などを含む)を捲き込んだ、国ごとの対話を創り出すことが重要です。従って、
私たちは全ての関係者それぞれからの代表者による全国協議会の力を借りて、この作業を行い、
全国会議によって承認された結論を得ることを強く推奨します。」
−ユネスコ生涯学習研究所(UIL)、2007年12月より抜粋−
〔この「草の根会議」の趣旨〕
私たちはこのユネスコ生涯学習研究所(UIL)の提案に賛同しました。
そこでこの度、民間団体と政府機関の協力のもとに、成人教育・社会教育を担っている多くの
グル−プ・団体・機関に広く参加を呼びかけ、共に日本の成人教育・社会教育の現状と課題を議論
したうえで、第6回国際成人教育会議に臨むために、この「草の根会議」を開催することにしまし
た。この「草の根会議」では当面、以下のことについて議論したいと考えています。
1 日本のナョナル・レポ−トを補う議論
すでに日本のナショナル・レポ−トは政府(機関)によって作成され、完成されつつある
と聞いております。この「草の根会議」では、間に合えば完成されたレポ−トを(間に合わない
場合には草稿段階のものを)検討し、これを補いながら、日本の成人教育・社会教育の現状・課題
について議論したいと考えています。
2 第6回国際成人教育会議を活かす方法
今回のこの国際会議にこのような「草の根会議」の成果をどのように反映していくのか、
逆にまた、この国際会議において学ばれた他国の事情・参考事例、あるいは他国の関係者とともに
行う討議及び学習の成果を、日本における成人の学習・教育の発展(社会教育の発展)に、どのよう
な形で反映させていくのか、それらのこともこの「草の根会議」で議論できればと考えています。
多くの関係グル−プ・関係団体・諸機関のみなさまの
ご参加を期待しております。
なお、当日は国際成人教育会議の沿革、前回の取り組み、今回会議の最新情報等の報告もご用意
しております。また、事前にご連絡いただければ、ナショナル・レポ−トのガイドライン、また日本
のナショナル・レポ−トについての情報もお伝えします。ガイドラインの日本語訳は
コチラ⇒
問合せ先 事務局 荒井容子(法政大学・社会教育推進全国協議会)
yarai@hosei.ac.jp
* 注※2、※3を修正しました(2008/09/13)
*訂正 CONFINTEAY開催地はべレムではなくベレンBelenでした。訂正します。(2008/09/22)
*再訂正CONFINTEAY開催地はBelemでした。再訂正します。
なおこの発音・正式な日本語表記はベレンであり、
上記訂正は有効です。2008/10/26
更新 2008/10/26
Copyright Yoko Arai